レストランとかに、よくある丸い形の星座占いのやつ
精神が弱った時、人は何に救いを求めるのか?
オイラは、ここ最近精神的にえらく弱くなってしまった。
下手をすると浦島太郎の結末を想像するだけで
瞳から塩分濃度の高い液体を垂れ流すほどだ。
人は困難や不幸に直面した時、何かに救いを求める。
人によって、それは神であったりする。
要は人智を超えた大きな力に助けを求めるのだ。
オイラが助けを求めたのはこれだ。
飲食店のテーブルの片隅に置いてある、星座占いマシーンっつー話だ。
一昔前までは、多くの場所で見かけられた代物。
今ではめっきり数を減らしている。
ちょっとした絶滅危惧マシーンではないか?
精神が弱っていたせいか、それとも狂気の沙汰か、
もしくは子供の頃からの願望を掴もうと一歩踏み出した結果だったのか、
それはわからないが、オイラの手には100円が握り締められていた。
どんなに消費税が増税されようと、この星座占いマシーンは100円のまんまだろう。
たぶん・・・・・・。
この記事を書いているときには既に忘れてしまったが
先にお金を投入するのか、
上の画像のようにハート付き矢印を自分の星座にあわせるのが先か、
今では完全記憶消滅状態だ。
チャリン!
現金を投入だ。
その後レバーのようなものを引いたような気がする。
明らかにこの時のオイラは浮き足立っていたのだろう。
マシーンの中から、あるものが現れた。
一瞬モンスターボールかと思ったが、
ポケモンの類は入っていなかった。
中身はこれだ。
超高等技術により折り込まれたおみくじが入っていた。
広げてみる。
何年くらいあのマシーンの中にいたのだろう。
それでは占いの内容を見てみよう。
「大吉」とある。常に折れかかっている心が、とりあえず折れずに済んだ。
一番上部に「あなたの 今日明日」と書いてある。
これは「今日明日」の運勢を占うという事か?
しかし中段やや上には「一生不自由なく暮らしてゆけます。」とある。
「今日明日」どころか「一生」になってしまった。
その上、ダメ人間になってしまいそうな一文だ。
細かい説明文には、
- 全体運
- ヘルス
- マネー
- トラベル
- スポーツ
- ラッキーカラー
- ラッキーナンバー
- ラブ運
- 格言
などがある。
「ラブ運」という言葉にも突っ込みどころはあるのだが、
一番最後の項目に
「頭の体操」とあるではないか。
もはや占いではない。
Q日本で初のフィルター付きタバコは?
3択で答えは「ショートホープ」だ。
これは知識であり、脳トレ的な「頭の体操」というものとは
程遠いようにも思えた。
とは言え、オイラの人生は「一生不自由なく暮らしてゆけます。」である。
頑張って生きていくのはやめようではないか。
そう心に決めた、初秋であった。
もう冬だ。